芸能マネージャーの1日のスケジュールを紹介！休みはある？忙しい時期ややりがい

「芸能マネージャーの1日のスケジュールはどうなってる？」
「芸能マネージャーに休みはあるの？」
「芸能マネージャーの忙しい時期ややりがいが知りたい！」

芸能事務所に所属している俳優、女優、アーティスト、モデルなどの活動をマネジメントするのが芸能マネージャーの役目です。

華やかな芸能界のど真ん中での仕事とあって、エンタメ業界の中でも志望者が非常に多い職業です。

今回はそんなマネージャーの1日のスケジュール、仕事の大変なところ、やりがいを感じるところなどを詳しく解説します。

芸能マネージャーの1日のスケジュール

芸能マネージャーの業務はスケジュール管理、営業、現場同行・立ち合いなど多岐に渡ります。

タレントのスケジュールに合わせて日々のスケジュールも変動しますが、大まかな1日のスケジュールを紹介します。

1日のスケジュール【7:00〜11：00】

ドラマの撮影や番組のロケなどの仕事の際は、早朝からタレントと共に現場入りするケースがあります。移動のスケジュールの管理、車での送迎やタクシーの手配等も業務の一環です。

地方での仕事の際は、早朝からタレントと一緒に飛行機や新幹線で現地に移動して現場入りします。地方への移動チケットの手配や管理も芸能マネージャーの仕事です。

現場への到着時間の連絡や、例えば入り時間に遅れそうな場合の現場スタッフとの連絡もおこないます。そのため移動時間も携帯・スマホは手放せません。

早朝から現場がない場合は、取引先からのメールチェックやデスクワークを行います。

日中の現場稼働が多い芸能マネージャーは、午前中に打ち合わせやミーティングを入れることが多いです。社内ミーティングや、タレントが参加しない打ち合わせなどがこの時間に行われます。

1日のスケジュール【11:00〜15：00】

ドラマやロケを除くと、基本的に芸能界の仕事は昼頃から開始することが多いです。

この時間帯の業務内容について、現場マネージャーとチーフ・統括マネージャーに分けて説明します。

現場マネージャーは、タレントの送迎や現場でのケアを行います。

テレビやラジオの収録等の場合は、タレントとスタッフの打ち合わせに同席し、本番が始まるとタレントの発言やパフォーマンス、カメラ映りなどをチェックします。

衣装を用意してくれるスタイリスト、専属のヘアメイクがいる場合はその方々への連絡もマネージャーの仕事です。撮影場所や入り時間などを事前に伝えて、当日滞りなくタレントが仕事に挑めるよう準備します。

チーフマネージャーや統括の立場のマネージャーは、打ち合わせやデスクワークを行う時間です。

クライアントや映画・テレビ番組・雑誌などのスタッフとの打ち合わせや、担当タレントの今後の仕事についての会議には、チーフマネージャーや統括マネージャーが参加します。

その他テレビ局などを訪れてタレントの売り込み、営業活動もマネージャーの業務の一つです。

1日のスケジュール【15:00〜19：00】

一般的なサラリーマンであれば17時や18時が定時になりますが、芸能界の現場は基本的に定時というものがありません。

現場マネージャーは、その日のタレントのスケジュールに合わせて稼働します。

タレントの仕事が早く終われば、基本的にはそれに合わせて業務終了となりますが、デスクワーク等が残ってる場合は帰社して業務を行います。

テレビやラジオ、雑誌の撮影や取材以外にも、ミュージシャンやアイドルの担当であれば、リハーサルやレコーディングなどへの立ち会いも必要です。

また、タレントの食事や飲み物などの手配・ケアを行ったり、タレントが快適に仕事に集中できるように気を配るのもマネージャーの大事な役割です。

チーフ・統括マネージャーは担当タレントのブランディング、いわば商品価値を考えたり、どのように売っていくかの施策を練る役割を担います。

そのためにタレント本人の意向を聞くミーティングを行ったり、チーフマネージャー同士の情報交換や報告などの会議を定期的に行います。

担当タレントのスケジュール管理、オフを設定しての体調管理、売上や経費などの数字を把握するのもチーフ・統括マネージャーの大事な業務です。

1日のスケジュール【19:00〜24：00】

もちろん早く帰れる日は芸能マネージャーもこの時間までに退勤して構いません。ただし、現場が夜遅くに及んだり地方からの戻りが遅い時間になることがしばしばあるのが、芸能界の仕事の特徴です。

現場マネージャーはタレントが帰るのを見送った後も、タレントがアップするブログやSNSのチェックや、翌日のスケジュールの連絡などの仕事があります。

ミュージシャンやアイドルの場合は衣装の洗濯やケアも必要です。ライブやイベント終わりに重たい衣装ケースを事務所に運んで、所定の場所に戻すまでが仕事です。

チーフ・統括マネージャーは夜に食事会や接待などを入れるケースがあります。

また、タレントだけではなく、現場マネージャーの教育・管理とケアもチーフ・統括マネージャーの役割です。この辺りは管理職のサラリーマンとあまり変わらないといえます。

芸能マネージャーのきついところを本音で紹介

華やかな芸能界に携われるということで芸能マネージャーの仕事は人気があります。

しかし、この仕事ならではの大変な部分も多いのが現実です。ここからは芸能マネージャーのきついところを本音で紹介します。

タレントのスケジュール管理がきつい

タレントのスケジュール管理は、扱うのが人間だけに大変なことも多いです。

当然ですが、同じ時間に2つの仕事はできないので、1つの仕事を先に入れると別の魅力的なオファーがきても断らざるを得ません。1日に出来る仕事量も限られていますし、タレントの体調面などを考慮してスケジュールを決める必要があります。

また、仕事を入れつつ、定期的なタレントのオフを設定する必要があります。ヘアメンテナンスやボディメンテナンスも、自身が商品であるタレントには必要なケアです。タレント自身のプライベートの予定を入れたいという相談などにも、対応しなければなりません。

タレント同士、事務所同士のつながりなどもあるので、差し入れの用意やお祝いの花の手配、お礼状の送付なども業務の一環です。タレントの交友関係を把握したり、メンタルケアなど、半ばプライベートな部分へのケアやフォローも必要になります。

ワークライフバランスがとれなくてきつい

芸能マネージャーのスケジュールは、タレントのスケジュールに左右されます。

朝早くから働くときもあれば、深夜まで現場に立ち会うことも日常茶飯事です。担当するタレントによっては土日祝日や年末年始も関係なく稼働します。

起きる時間や寝る時間はバラバラで、地方での仕事で家を空ける機会も多くなりがちです。

それゆえ、自分の時間を自由に作るのが難しく、なかなか自分の趣味などに割く時間を作れません。前もって予定も立てづらく、家族や友人とスケジュールを合わせるのにも苦労します。

休みの日や家に帰ってからも、タレントから連絡があれば対応しなければならないので、ワークライフバランスがとりづらいきつい仕事なのは否めません。

タレントがわがままできつい

芸能マネージャーの業務は、担当するタレント次第で要求される範囲や内容が異なります。食べ物の好き嫌いや、タレントが苦手にしてること、購読してる雑誌や新聞から本番前のルーティンまで、把握しておくべきことがたくさんあります。

タレントの性格や機嫌などによって臨機応変な対応が求められるのも、芸能マネージャーの特徴です。

時間にルーズだったり締切を守らないタレントには、余裕を持ったスケジュールを組んで仕事先に迷惑をかけないような配慮も必要です。機嫌が悪いときや、本番で結果が出せず落ち込んでるときのフォロー、ときに注意やダメ出しをしなければならない場面もあります。

タレントによっては、プライベートな部分のオーダーやお願いが多かったり、タレント自身だけではなく家族のサポートなどを任されることもあるでしょう。

例えば仕事のスケジュールが入っているのに、「子どもの学校行事があるから休みにしてほしい。」と後から言い出されてもマネージャーとしては困ります。

事前に年間のプライベートの予定や、確保したい休みなどをすり合わせましょう。

芸能マネージャーがやりがいを感じるとき

先ほど述べたように、芸能マネージャーはきつい部分や大変なことが多い職業なのは事実です。

ただ、その分やりがいを感じることもたくさんあります。具体的にやりがいを感じる瞬間を説明していきましょう。

好きだった芸能の世界で仕事ができているとき

きつい部分が多くても芸能マネージャー志望者が多いのは、やはり華やかな芸能界で働くことに憧れる方が多いからといえるでしょう。

テレビに出演するタレントの担当マネージャーになれば、収録現場で他のタレントさんに出会う機会も多くあります。カメラが回ってない状況や楽屋裏でのタレントさんの素の様子を目撃することもあり、好きだった芸能界で仕事をしていることを実感できます。

そのほかにもドラマやCMの撮影、大会場でのライブなど華やかで緊張感のある現場に立ち会うことができるのは、芸能マネージャーの特権の一つです。

休みが不規則で、日々稼働時間もまちまちなのが芸能マネージャーの仕事の宿命ですが、その分日々刺激があってやりがいを感じる職業だといえるでしょう。

担当タレントが大きな仕事を獲得できたとき

芸能マネージャーにとっての喜びの一つに、担当タレントが大きな仕事を獲得する瞬間が挙げられます。

常に人目にさらされて、成功すればどんどん露出が増えて、失敗すれば仕事が減っていくのが芸能界という世界です。

そんな厳しい世界を、タレントとマネージャーは二人三脚で渡り歩きます。出演していた番組が突然終了したり、オーディションに不合格になったり、不安定で一喜一憂することが多いのがタレントの宿命です。

また、雑誌やWebメディアにあることないことを書かれたり、スキャンダルや発言が元でネットで炎上したり、タレント本人だけでなく担当マネージャーも非常に負荷が大きい仕事であるのは否定できません。

その一方、タレントが成功を収めたり大きな仕事に抜擢されて結果を残すことは、担当マネージャーにとっても、ある意味自分のこと以上に喜びを感じる瞬間となり得ます。

やりがいがある仕事であることは間違いありません。

タレントや取引先から感謝の言葉をもらったとき

サービス業や接客業に従事している方々にとって、お客さんからの「ごちそうさま」「ありがとう」といった一言が喜びになり、励みにつながるといわれます。

芸能マネージャーの仕事も同様に、常にタレントや取引先などと接するため接客業に近い部分があります。

芸能マネージャーにとって売上や数字も大事ですが、それ以上に直接接する人からの感謝や労いの言葉が、「この仕事をしててよかった。」という励みにつながるのは間違いありません。

特に担当タレントからの感謝の言葉は、二人三脚でタレントと長期間に渡って同じ空間と時間を共有する芸能マネージャーにとっては、これ以上ない至福の瞬間だといっても過言ではないでしょう。

【Q&A】芸能マネージャーの1日のスケジュールに関するよくある質問

ここからは芸能マネージャーの仕事やスケジュールについて、よくある質問に回答していきます。

芸能マネージャーはぶっちゃけ楽しい？

芸能界に憧れがある方にとっては、テレビで見ていたタレントや、憧れだった芸能人を間近で見られたりするマネージャーの仕事は、刺激的で楽しさを感じるでしょう。

また、担当するタレントが自分のアドバイスやサポートで成長していく姿や、大きな仕事を獲得する瞬間を見られることは、何よりのやりがいとなります。

特に、デビューしたての新人タレントを、第一線の売れっ子に育て上げることができたときは喜びもひとしおです。悩みや愚痴を聞いたりアドバイスをしたり、下積み期間を共に奮闘した努力が報われるのは、何ものにも代えがたい喜びといえるでしょう。

芸能マネージャーになるには大学のどの学部がいい？

大手芸能事務所のマネージャーは大卒以上の学歴が求められるケースもありますが、中小規模の芸能事務所は高卒以上または学歴不問というところが多いです。芸能関連の専門学校を卒業してマネージャーになるケースも見受けられます。

大学の学部についても、どの学部が有利ということは特にありません。学歴よりも人柄、体力、行動力などが重視される仕事といえるでしょう。

担当タレントだけでなく、毎日大勢のスタッフや関係者と出会うのが芸能マネージャーの仕事の特徴です。周囲の人達と良好な関係を築けるコミュニケーション能力や細やかな気配りが求められます。

芸能事務所の方針にもよりますが、マネージャーが担当タレントを車で送迎をするケースも多いです。そのため、自動車免許を持っていることが面接時に有利に働く可能性があります。

芸能マネージャーの忙しい時期は？

お笑い芸人やテレビタレントの場合はテレビの改変時期の1月、4月、7月、10月の1ヶ月前くらいがもっとも活性化する時期です。新番組や特番の収録、その前の打ち合わせなどが入り、多忙な日々となります。

ドラマや映画に出演する役者の場合は撮影期間は早朝から深夜まで拘束されることも多く、芸能マネージャーも忙しい時期となります。

舞台に出演する役者や、ライブツアーを行うミュージシャンが担当の場合はリハーサル期間から本番期間が忙しい期間です。

担当タレントによっては、土日祝日や年末年始がかき入れどきという場合もあり、カレンダー通りの休日が取れる職業ではないことを理解しましょう。

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芸能マネージャーの1日のスケジュール｜まとめ

華やかな芸能界のど真ん中での仕事とあって、芸能マネージャーはエンタメ業界の中でも志望者が非常に多い職業です。

その業務はスケジュール管理、営業、現場同行・立ち合いなど多岐に渡ります。担当するタレント次第で要求される仕事が変わり、休日や稼働時間もタレントのスケジュール次第です。ワークライフバランスがとれないきつい仕事であることは否定できません。

ただ、その分やりがいも多く、特に担当タレントが成功を収めたり大きな仕事に抜擢されて結果を残すことは、マネージャーにとってこれ以上ない喜びとなります。

芸能界への憧れがあり、他者をサポートしたりフォローしたりすることが好きな人にとっては、刺激があって楽しい仕事なのは間違いありません。

芸能マネージャーに興味がある方は、この記事を参考にしていただけると幸いです。まずは自分が目標とする芸能事務所の募集要項をチェックしてみましょう。