「音楽業界で働きたい!でもどんな仕事があるんだろう?」
「文系・理系それぞれに向いている職業は?」
「高卒や女性に向いている職業はどんなもの?」
人に勇気や感動を与える音楽に魅せられ、音楽に関わる仕事をしたいと夢見る人は多いのではないでしょうか。
しかし、例えば楽器が一切弾けず「楽器ができないと不利だろうからあきらめよう」と思ってしまう人もきっといますよね。
今回の記事では、音楽に関わる幅広い仕事をご紹介します。
また、文系や高卒の方、女性に向くといえる仕事に関しても解説しています。
ぜひこの記事を参考にしていただき、自分にはどんな仕事ができるのか・向いているのかを改めて考えてみてください!
音楽関係の仕事一覧を紹介!
音楽関係の仕事を志すのであれば、まずはどんな種類の仕事があるのかしっかり把握しておく必要があります。
就きたい仕事がはっきり決まっているなら良いのですが、音楽に関わる仕事をしたいと思っていても何を目指すべきか分からずに、悩んでしまう方もいるのではないでしょうか。
ここからは、音楽に関係する仕事を一挙にご紹介します。
もし「音楽に関する特別なスキルや才能がないからあきらめた方が良いのかも…」と考えている方がいらっしゃるならば、仕事の種類を知って視野を広げましょう!
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表舞台に立つ音楽関係の仕事
最初にご紹介するのは「表舞台に立つ」音楽関係の仕事です。
おそらく、音楽関係の仕事と聞いて多くの人が最初に思い浮かべるのは、人前に出て脚光を浴びるような表舞台に立つ職業ですよね。
「音楽に関わる仕事に就く=有名人になる」という発想をする方もいると思います。
具体的な職業をリストアップしてみましたので、目を通していただき、どんな仕事があるのか知っておきましょう。
ピアニストなどの楽器の演奏家
ピアニストなど、プロとして楽器を演奏し報酬を得る仕事。
ギタリスト・ベーシストのように、演奏する楽器ごとに呼び方が変わります。
コンサートでパフォーマンスを行うだけでなく、サポートミュージシャンとしてバンドに参加したり、演奏を収録したCDを販売したりすることもあります。
指揮者
交響楽団や合唱団を指揮する人物です。
演奏会本番はもちろんのこと、リハーサルの段階から指示を与えて演奏者全体をまとめ上げます。
知識や技術に加え、演奏者を曲によって的確に指導する力・カリスマ性も求められる仕事。
非常に難易度の高い仕事であり、専業で指揮者の仕事に従事している人数はとても少ないといわれています。
オーケストラ楽団
交響楽団・管弦楽団の一員として楽器を演奏する仕事。
日本の場合は、自治体や、芸術活動を奨励している企業などが楽団を運営しており、代表的なものは全国に30団体ほどあるとされています。
バンドマンなどのアーティスト
主にギター・ベース・ドラム・ボーカルで成り立つバンドで演奏を行っているのがバンドマン。
バンドマンを含む、音楽を作ってパフォーマンスする仕事をしているのがアーティストであり「ミュージシャン」とも形容されます。
歌手、シンガー
歌を歌うことを通し、人々を楽しませたり感動させたりする仕事。
多くの人を惹きつける歌唱力や表現力が必要です。
高い心肺機能・強い声帯を持っていることも重要な資質。
裏方で活躍する音楽関係の仕事
次にご紹介するのは「裏方」で活躍する仕事です。
音楽関係の仕事の種類は幅広く、表舞台には立たない裏方の仕事もたくさん存在しています。
「ピアニストや歌手といった世間の注目を集める仕事がしたい訳ではないけれど、音楽には何らかの形で関わりたい」と考えている方は特に、業界を支える仕事について熟知しておきましょう。
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音響や照明スタッフ
ライブ・コンサートにおいて、曲目や演出に合わせて音響設計を行っているのが音響スタッフ。
照明プランを作って「光」を操作・演出するのが照明スタッフです。
どちらもステージ上で欠かせない立ち位置であり、専門的な知識が求められます。
PAエンジニア
PAは「Public Address」の略。
コンサートなどで音響機器の調節を行っています。
歌や演奏を、最上質な状態で客席に届けるためにある仕事。
音の響き方は会場によって異なるので、都度会場に合わせた調整を行わなければなりません。
スタジオミュージシャン
レコーディング時の楽器の演奏を務めています。
アーティストやアレンジャーの要求に応じるためには、優れたテクニックや音楽理論の知識も必要です。
演奏家のブッキングを行う会社に登録しておき、指名されて現場に向かうことが多いよう。
音楽講師
演奏技術などを学ぶ音楽スクールのような場において、生徒の能力向上を目的にアドバイスを行う仕事。
講師に従事している人物には、作曲家や演奏家としての実績がある音楽家も多いといわれています。
生徒に適切な指導を行うことから、教育者としての素質も重要。
楽器クラフトマン・リペアマン
楽器クラフトマンは、楽器の材料選びから組み立て、塗装など、製作作業を最初から最後まで行う仕事です。
リペアマンは完成した楽器の最終調整や、学校やオーケストラ、個人のユーザーから依頼を受けて修復や調節を行います。
アーティストマネージャー
マネージャーは、歌手・バンドなどアーティストたちの音楽活動をマネジメントしたり、サポートしたりする仕事。
メディア出演・取材のブッキング、アーティストのスケジュール管理、移動の手配など様々な業務があります。
ディレクター
音楽商品の制作において、企画・立案・制作といった業務全般を監督する立場です。
音楽的な面というより事務的・商品的な面を監督するため、ディレクター自身は音楽制作はできなくても良いとされています。
イベント制作スタッフ
イベントにも幅広い種類がありますが、音楽関係のイベントといえばやはりコンサート。
イベント制作スタッフは、コンサートなどの実施を請け負って企画制作や管理、運営を行っています。
音楽ライター
CDレビューやコンサートレポート、アーティストへのインタビュー記事の作成を行う仕事。
音楽に関する知見や原稿作成技術はもちろん、新しい情報を入手し続けるための行動力も必要。
フリーペーパーや雑誌など、音楽ライターは多様な場所で活躍しています。
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【Q&A】音楽に関わる仕事のよくある質問
ここまでの記事で、音楽関係の仕事の大まかな種類を把握していただけたかと思います。
続いて「仕事の種類は分かったけれど、就職を目指すならもっと知りたいことがある」と考えている方のために、音楽に関わる仕事を目指す上でのよくある質問とその回答をまとめました。
音楽関係の仕事に就こうと決意を固められても、自分に向いている仕事を探すのは簡単なことではないですよね。
目指す仕事を定める前に、悩みや疑問はできる限り解決しておいてください!
文系でも音楽に関わる仕事に就職できる?
そもそも「音楽」は文系・理系という枠の中に収められる分野ではありません。
しかし、音響や照明など機械的な技術が求められる仕事を含むため「もしかしたら文系には音楽関係の仕事は難しい…?」と思う方もいるでしょう。
結論から言うと、文系でも音楽関係の仕事に就くことは可能です。
文系・理系では分けられなくても、学校の吹奏楽部や音楽の授業は文化・芸術系の括りに入ってはいますよね。
演奏家やアーティストは、「表現」の面で文系に向いているといえそうです。
さらに、一般的にはマスコミや出版、広告代理店のような仕事も文系に向くとされています。
イベントの企画制作は広告業に含まれますし、音楽ライターは出版業と関わりが深いため、これらの仕事も文系が目指せる音楽関係の仕事だと思います。
文系・理系は関係なく、特別な学歴も必要ないとされるアーティストマネージャーも、文系が活躍できる職業といえるでしょう。
理系に向く音楽に関わる仕事は?
音楽は文系・理系どちらの要素も持ち合わせた分野ですが、理系の方がより向いていると考えられる職業が存在します。
それは、音響や照明スタッフ・PAエンジニアなどの技術職です。
音響スタッフ・PAエンジニアは、大学の工学系の学部・学科や専門学校で音響に関する基礎技術を学んでいることが多いです。
照明スタッフになるためにも、照明設計から調合の操作、機材の保守まで、理系の専門的な知識が必要。
音響・照明と比較すれば文系の要素も入ってくる職業だと思いますが、他には楽器クラフトマン・リペアマンも理系が目指せるものと考えられます。
この仕事では製図から材料選び、組み立て、細かな調整など、どこをとっても豊富な知識と技術が重要です。
楽器から音が鳴る仕組みも深く理解していなければなりませんので、理系にも向いているといえるでしょう。
高卒でも音楽関係の仕事に就職できる?
音楽関係の仕事に学歴はあまり関係ないといわれていますので、高卒だとしても就職できます。
特に技術職においては、学歴よりも専門知識や高度な技術の方が重要視されますが、これらは学歴にかかわらず磨いていける場合もありますよね。
たしかに、音楽に関する専門学校を出ていたり、大学で技術を学んでいたりする方が有利ではあるかもしれません。
しかし、独学でもこうした知識は身に付けられるのではないでしょうか。
技術職以外では、イベント制作スタッフやアーティストマネージャーも、応募資格さえあれば高卒でも採用試験を受けられます。
作曲家・演奏家・アーティストといった仕事の場合は、例えばYouTubeに動画や楽曲を投稿したり、人脈を作ったりすることで、活躍の場を広げられる可能性が高まるでしょう。
自分自身の実力と行動次第といった側面も強いので、学歴がどんなものでも就職にはほとんど関係ないといえます。
女性でも音楽関係の仕事に就職できる?
音楽業界には体力勝負な職業も多く、業界に従事しているのも男性の方が多いイメージがありますよね。
ですが仕事に就く上では基本的に性別は関係なく、女性であっても活躍が可能。
表舞台に立つ仕事に関して言うならば、現在たくさんの女性アーティストが音楽業界を盛り上げていますし、ピアニストなど演奏家についても、調べてみると多くの女性が活動していることが分かりますよ。
裏方で女性が活躍できる仕事、且つ女性がより求められている仕事の一つには、アーティストマネージャーがあります。
常にアーティストのすぐ傍でサポートやマネジメントを行うのがマネージャーの仕事。
相談しやすかったり、様々な場面で気持ちを理解してもらえたりする可能性が高いという理由で、女性アーティストの中にはマネージャー業務は同性に務めてもらいたいと考える人もいるのです。
音楽業界における女性従事者の数はまだ少ないのが現状のようですが、実はどんどん増えてきているといわれています。
仕事に就くこと自体も、キャリアアップも、どちらも実現できるのではないでしょうか。
未経験でも音楽に関わる仕事に就職できる?
未経験であっても、音楽関係の仕事に就職できる可能性はあります。
とはいえ、音楽業界の会社は、求人を出す際の応募条件に「経験者」と記載していることもあるようです。
「何が何でも音楽関係の仕事がしたい!」と考えているのであれば、アルバイトや契約社員といった「正社員」以外の形態も検討してみると良いかと思います。
正社員ではない雇用形態だったとしても業界経験を積むことは可能。
その経験を糧に、新たなステップを目標に据えることもできると考えられます。
音楽業界では学歴は重視されないといわれていますので、働き始めてすぐに専門知識が必要となる技術職を除けば、未経験でも目指せる見込みは高いのではないでしょうか。
音楽関係の仕事で働くのに資格は必要?
音楽関係の仕事で働くために必須となる資格はありません。
ただし、運転免許は持っていた方が良いとされています。
特にアーティストマネージャーやイベント制作スタッフ、音響、照明に関わる仕事の場合、送迎や機材搬入・撤去などの際には車を運転しなければなりません。
また、専門知識が求められる技術職においては、必須ではないものの役に立ったり、採用条件となっていたりする、下記のような資格も存在しています。
<音響>
- 舞台機構調整技能士
- 映像音響処理技術者資格認定試験
- Pro Tools技術認定試験
- サウンドレコーディング技術認定試験
- MIDI検定試験
- 音響家技能認定講座
<照明>
- 照明士
- 照明コンサルタント
- ライティングコーディネーター
- 照明技術者技能認定
- 第二種電気工事士
- 舞台・テレビジョン照明技術者技能認定
未経験から転職を目指す場合など、アピールできる経験・実績がなくても挑戦したいというときには、こうした資格を取っておけば有利になるかもしれません。
なお、上記資格の中には誰でも受験できるものもあれば、受験資格が定められているものもありますのでご注意ください。
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音楽関係の仕事一覧を紹介|まとめ
今回は音楽に関わる仕事一覧や、文系・理系・高卒の方、女性などに向くといえる仕事についてご紹介しました。
表舞台に立つだけが音楽関係の仕事ではありません。
裏方も含めれば重要な仕事がたくさんありますので、楽器演奏や作曲といった能力がないだけで音楽の道をあきらめてしまうのはもったいないです。
今回、記事執筆を担当し、私もコンサートによく足を運ぶ一人として、ステージに立つアーティスト以外に数多くのスタッフが存在していることを改めて学びました。
音楽関係の仕事を目指す方々が進む方向を決心する、小さなきっかけとなる記事であれたら幸いです。
新たに興味を持った仕事があれば、ご自身でもぜひ詳しくリサーチしてみてくださいね!